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ファッションは業界は疲弊してない。従来の手法が疲弊してるだけ

2016.04.11:体験レポート
ファッションは業界は疲弊してない。従来の手法が疲弊してるだけ

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

先週の水曜日、ファッションワールド東京というイベントでVMDコンサルタント 藤井さん( =以下マットさん )の講演を聞いてきました。

例によって遅筆な僕。ですのでセミナーの内容は参加した皆さんのブログにお任せして、今日は別視点でお届けしたいと思います。

【講演の内容はみんなのブログから!】
VMDセミナーからの気付きがいっぱい!
・入りやすい店より入りたくなる店を作ろう~藤井雅範さんのメッセージ@ファッションワールド東京
・買わなければ見えないもの。行かなければ感じないこと。
・VMDはアパレルだけのコトバじゃない。
・自分で書くより、人に書いてもらった方が伝わる?!

 

 

独自の価値の創り方

マットさんの講演を聞いて一番に感じたことは「エクスマを下地に自身の経験からくる独自の解釈をプラスしている」ということでした。すいません。講演の内容も素晴らしかったのですが、「伝える」ということにアンテナを張っている今の自分には、その「伝え方」が一番印象に残りました。

講演の流れを振り返ると、まず自己紹介がある。ここは肩書きより趣味にボリュームをさいており「個を出す」というエクスマの基本を感じることができた。そして大好きな村上春樹を例に出して、そこから自身が経験した2つの大きな失敗へと繋がり、いよいよ本題へ移っていく。

まず成功事例ではなく失敗した経験を話す。これは「恥部をさらけ出す」という部分なのかもしれませんが、その原因や改善方法など、この先に続く話の導入として絶妙に引き込まれるものでした。そして本題の裏付けとしてマットさんが撮影してきた店舗の写真が事例として紹介されていく。

IMG 5308

これは先日のかっちゃんにも感じたことなのですが、エクスマを実践して活躍している先輩たちは皆すべからく「自分の領域と結びつけて、独自の価値を創っている」ということ。かっちゃんはサッカーとビジネス、今回のマットさんの講演ではVMDとSNS活用。そんな感じで伝えたい内容に自分の好きなことや得意なことを組み合わせて編集、そして発信している。

例えば、友だち100人の中で一番得意なこと。友だち100人の中で一番好きなこと。これを組み合わせることで1万人に1人の存在になれるということを体現してます。

そしてマットさんのブログを見て思ったことは、やっぱりファッション業界は疲弊していないということ。

『お客さんはオシャレしたくないわけではない。企業側が伝えきれていないのだ。』


情報が増えすぎて伝え方が分からない。だから右向け右で無個性な販売方法をしてしまう。疲弊しているのはそういう販売手法だけ。そう思う。マットさんの記事にある通り、伝えられてないんですよ。オレがオレがって宣伝するばっかりで。

 

逃げられるか? 遠回りでも着実に近づいていくか?

よくこう聞かれます。「売り込まないって遠回りですよね?」と。そんな時、僕はこう答えます。「はい。遠回りです」と。そしてこう付け加えます。

「オレがオレがって売り込みばっかすると、お客様に逃げられますよね? 逃げられるってことは距離は遠くなっている。一方で遠回りはどうですか? 時間はかかるけど着実に近づいてますよね」って。

伝わってますか?

情報に溢れたこのご時世、関係性の近道ってないと思います。あるとしたら友だちの紹介くらいかな。でもそれって遠回りして築いた関係性が伝播したのであって、結局は元の友だちと時間をかけて関係性を築いているんだと思います。

僕が好きなことはファッション。そして得意なことは通販。数々の買い物経験で得てきた気づきを通販で再現することで売上を伸ばす。この独自の価値をさらにブラッシュアップさせて、クライアントの魅力をお客様に伝えていきたい。改めてそう思った気づき多い講演でした。

マットさんありがとうございました。楽しかったです!

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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