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売れる商品撮影のテクニックを元ファッション誌の編集者が伝授

2015.06.26:ノウハウ
売れる商品撮影のテクニックを元ファッション誌の編集者が伝授

韓国系ECの以前と以後で大きく変わったアパレルECの商品撮影

こんにちは野田(@KURUZE)です。

今日のテーマは、商品をよく「魅せる」撮影テクニックについて。「見せる」ではなく「魅せる」という部分がポイントです。

通常のアパレルECの商品撮影では「白背景 + きめポーズ」というのがスタンダートで、ディテールカットと共に商品をよく「見せる」ことに重点が置かれます。

でもファッション誌を見てみると、そのような味気ない写真は少なく、特集などで大きく使われる写真の多くは自然な表情で【シーンを切り取った】写真が使われます。

例えば、カフェや買い物、デートなど。特集の内容にあわせて、実際にその商品を購入した後の利用シーンを作り込み、購入後の体験をイメージしてもらえるよう商品をより良く【魅せて】いきます。

そしてこの手法は、DHOLICさんら韓国系アパレルECを皮切りにファッションECでも広がりはじめ、「見せる」ことは当たり前、いかによく「魅せる」か、という段階に差し掛かっています。実際に弊社の事例でも魅せる商品画像を変えることで、クリック率115%、成約率122%と大幅に改善した例もございます。

しかし「魅せる」画像を撮るには、それなりのテクニックが必要。プロもカメラマンに頼んでも、最低限のディレクションが求められます。

そこで今回は、ファッション誌時代に培った「魅せる」商品画像を撮るテクニックをご紹介いたします。

※画像提供 DURAS OFFICAL WEB STORE

 

テクニック1  撮影場所
シーンを演出するにはロケが最適。場所選びのポイントは「壁・床・抜け」

まず大前提として、白背景で撮る着用イメージやディテールカットなど、商品の詳細が分かる写真は絶対に必要です。しかし差を付けるには+αの取り組みが求められます。

それには、お客様が実際に着用したイメージを想像できる「シーンを切り取る」ことが有効です。ここで言うシーンとは、お客様が実際にその洋服を着て体験する場面

毎回、カフェやハウススタジオなど、場所を変えてあの手この手で撮影できればいいのですが、現実的な予算もふまえると難しい。

そこで必要になるのが、街中にあるものを利用してそれっぽい雰囲気を演出するスキル。具体的には、良さげな雰囲気の「壁・床・抜け」を見つけ出す感覚と行動力です。良い場所を見つけたら後は自然なポーズで撮影するだけ。重要なのは場所選びですので、そのポイントをまず押さえていきましょう。

 

服の色と同化しない「壁」を見つけることがポイント

まず壁。良い壁を見つけることができれば、それだけで雰囲気が増します。特にトップスやアウターなど「寄り」の撮影に適しています。

例えばレンガやコンクリート打ちっ放し、花や緑が代表例でしょうか。階段を利用するのも1つのテクニックです。一面雰囲気を持った壁というのは、そうそう見つからないので一部分でも構いません。後は撮影時の角度や撮影後のトリミングで、イメージにそぐわない部分はカットすればOK。

注意点としては、商品と壁の色が同化しないように気をつけてください。あと看板には注意です。道路標識や日本語の看板が映り込み雰囲気が損なわれる、ということも多いので注意が必要です。

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「床」がアスファルトからレンガや石畳に変わるだけで雰囲気アップ!

次は床。どうしても地面がアスファルトだと現実的な写真になってしまいますが、石畳やウッドデッキになるだけで一気に写真が締まります。特に全身カットを撮る際には、地面が映り込んでくるので気を使いたいところ。

注意点としては、タバコの吸い殻などゴミが映り込まないようにするのは最低限、その写真の使用期間によっては落ち葉など季節感が出るものに気をつけてください。

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「抜け」は奥行きを活かして背景ぼかしで商品を浮き立たせる

最後は抜け。抜けとは並木道や背景に何もない開けている場所など、奥行きを持った場所のこと。この奥行きを活かして背景をぼかして撮影すれば、商品が浮き出て一気に雰囲気が増します。

特に並木道や建物の柱が並んだパースがかった場所では、奥行きが強調されます。逆に背景の色数を抑えてシンプルにしたい場合は、青空や公園など背景が開けている場所、という具合に撮りたいイメージによって使い分けてください。

※ 許可無くロケ撮を行うことはできませんので、良い場所が見つかったら申請をして許可を得てください。場所によって申請先はまちまちですが、ここに主な申請先がまとめられているので、参考にしてください。

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テクニック2 ポーズ
携帯や歩いているところなど、自然な雰囲気を切り取る

場所に合わせて次に重要なのがポーズ。毎回プロのモデルを使える場合は問題ありませんが、予算の関係上、社内のスタッフで対応するケースも多いと思います ( =ここで紹介している画像のモデルも全てスタッフの方です )

その場合、不慣れなポーズをしてもらうより、歩いたり、携帯で喋ったり、普段のシーンを再現して自然な雰囲気を切り取るのがベスト。

オススメは、バッグを持つこと。普段、手ぶらででかけることは少ないと思いますし、モデルさんが手持ちぶさたで困ることもありません。またバッグの持ち方でバリエーションも稼げますし、バッグの中身を探している、というようなシチュエーションも作れます。

もう1つ望遠レンズがある場合に限りますが、なるべく離れた場所から撮ることでカメラを必要以上に意識させないことも有効です。

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テクニック3 トリミング
モデルは真ん中という固定概念を捨て、画像のカットは三分割法を意識する

次のテクニックは、仕上がった画像をカットするトリミングのテクニック。通常、モデルは真ん中というのがスタンダートだと思いますが、それは「見せる」画像でのお話。「魅せる」画像においては、三分割法というテクニックを意識してください。

base

まずベースとなる画像を用意します。

center

通常のトリミングだとこのように人をセンターに配置します。これでも悪くないのですが、せっかくの並木道の抜け感が損なわれています。また左下にバッグがあるので、画像の重心がやや左下に重くなっています。

 right

一方、三分割法を使ったこちらの画像はいかがでしょうか?

人物が右側によることで、抜け感が強調され画像の重心が右側に移っています。これにより体とバッグのバランスも良くなりました。

 hikaku

こうして並べて比較すると差は歴然。三分割法を使ってトリミングした、右の写真の方がバランス良く仕上がっています。

では実際、何を目安にトリミングすれば良いのでしょうか? 下記の画像をご覧下さい

hikaku2 

画像に対して「縦を等間隔に3分割する線」を2本。横を等間隔に3分割する線」を2本引いて、画像が9分割されるイメージを持ってください。そしてこの縦と横の線が交わる4つの点のいずれかに、モデルを配置する。これが三分割法です。

左側のモデルが中央にいる画像は、線の交差点を経由していません。一方右側の写真は、2つの交差点がモデルの中央を経由しています。

このテクニックを使うだけで画像クオリティが上がると思いますので、モデルは真ん中という固定概念を捨てて是非試してください。

1点補足としては、三分割法を使った画像を作るには「予め撮影時に三分割法を意識して撮る」という方法と「撮影時は引き気味に撮影して、後でトリミングで対応する」という2つの方法があります。オススメは「引き気味に撮影すること」。引いた画像であれば、トリミングで「寄る」ことも「自由な場所で切り取る」こともできるので、後で融通がききます。


以上が「魅せる」商品撮影のテクニックとなります。

このテクニックは、商品画像だけでなく、スタッフコーディネートの撮影にも有効ですので、是非チャレンジしてみてください!

実際にトライしてみて、どうしてもうまくいかない場合は、弊社のサービスの1つとして「魅せる」商品画像の撮影代行サービスがございますので、お困りの際はお問い合わせください。

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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