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コンテンツマーケティングを成功に導く11の編集テクニックを元ファッション誌の編集者が伝授!

2015.04.04:ノウハウ
コンテンツマーケティングを成功に導く11の編集テクニックを元ファッション誌の編集者が伝授!

コンテンツマーケティングを成功させる上で重要な【 宣伝をコンテンツへ進化させる 】テクニック 

こんにちは野田(@KURUZE) です。

ネットとスマートフォンの普及によってお客様が接触する情報量が膨大となり、宣伝の効果が落ちています。このような状況をうけ、少し前から注目を集めているのが「コンテンツマーケティング」。

コンテンツマーケティングとは「見る人にとって役に立つコンテンツ」を発信することで、顧客を呼び込みファンになってもらうことを目指します。

この「役に立つコンテンツ」は、「Googleのアルゴリズムがコンテンツを重視するようになってきた」ことに加え「ソーシャルメディアでの拡散」という、より多くの人にメッセージを届ける上で必要不可欠なサービスと抜群の相性を誇ります。

一方「ただの宣伝」は、下記の記事にもある通りどんどん表示されにくくなり費用対効果が悪化。例え表示されたとしても見る人の心には響きません。

Facebook、“宣伝くさい”投稿のニュースフィード表示ランクを下げるアルゴリズム変更

だからこそ今後必要になるのが【 宣伝をコンテンツへ進化させる 】ことができるスキル。それには、多角的な目線で告知したい商品やサービスを捕らえることが重要になります。

そこで今回は、私が雑誌時代に培ってきた【 宣伝をコンテンツへ進化させる 】基本的な編集テクニックを「スニーカーの告知」を例に説明していきたいと思います。

このテクニックは表にまとめましたので、こちらに沿ってご紹介していきます。ダウンロードも可能ですので、是非ご覧ください。

editoriallist 

 

1. キーワードを複数並べる

難易度 ★


タイトル例 
デニム、’70s、ギンガム、スニーカー、ガウチョパンツ、etc……
今春、絶対注目のトレンドキーワード10


まずは簡単な手法からということで、1つ目は人気のキーワードを複数抽出して、それを「トレンドキーワード」や「注目のキーワード」として複数並べます。スニーカーは、あくまでそのキーワードの中の1つで構いません。

この場合、他のキーワードは、アイテム名・素材名・ブランド名・色など……何でも良いので、縛りはほとんどありません。雑誌やGoogleキーワードプランナーから、ニーズのありそうなキーワードをいくつかピックアップして、それに該当する商品を紹介していきます。

テクニック1

参考ページ
今履くべきスニーカーが見つかる最新スニーカー・トレンド2014

 

2. コーディネートで打ち出す

難易度 ★


タイトル例 
アレンジ自在のド定番!
コンバース・オールスター1週間コーディネート


商品にスポットをあてるのではなく、それを使ったスタイリングを組み「コーディネート」として打ち出すことでコンテンツ化が可能です。代表的なのが1週間コーディネート。他にも告知したいスニーカーを軸にした「着回しコーディネート」も王道コンテンツですね。

またコーディネートが常設されているECサイトも多いと思いますので、あえてコーディネートを追加撮影せずとも過去の投稿内容をキーワードごとにまとめてコンテンツ化するのもオススメです。

テクニック2

参考ページ
秋が待ち遠しくなる♡ユニクロの秋服で1週間コーディネート♩

 

3.  数で勝負のカタログ形式にする

難易度 ★


タイトル例 
お気に入りの1足が必ず見つかる

今春、絶対オススメのスニーカー100選


特に括りを設けずに、ひたすらスニーカーを見せていく手法。並列にただ商品を並べるだけになってしまいますので、コンテンツの価値としては「数多くの中から選べる」という部分が求められます。

さらに引きを強めるためにタイトルに商品数を明記すると良いのですが、その際のポイントとしては「50や100といった切りの良い数字」や「123など語呂が良い数字」を付けると良いと思います。

テクニック3

参考ページ
new balance めざせ! スニーカーマスター厳選100

 

4. キュレーション形式にする

難易度 ★


タイトル例 
芸能人・モデル・海外セレブ……
ファッションリーダーに学ぶスニーカーコーディネート・サンプル

これはネットで流行中の「まとめ」コンテンツに当たります。しかし引用の範囲内だとしても自社のECサイト内で他サイトの画像を使用することは現実的ではありません。

そこで2で紹介したような自社のコーディネートに切り口を設けてまとめたり、NAVERやMERYといった外部のまとめサービスに投稿して流入を増やすという施策が考えられます。

もちろん、解説やオススメの理由をしっかりと紹介できるのであれば「店長やプレスのオススメセレクト」という切り口も成立します。

テクニック4

参考ページ
芸能人・海外セレブに学ぶスニーカーコーデ◎

 

5. Q&A形式にする

難易度 ★


タイトル例
今さら人に聞けない
スニーカー着こなしテクニック Q&A


教育的コンテンツも人気のジャンルです。特に1問1答のQ&A形式は、お客様にとって非常に分かりやすい作りなので、様々な場面で用いられます。

またブランド側としても、予測される質問を考える際に「お客様目線」になることができるので、双方にとって非常に有益なコンテンツとなります。

当然、重要になってくるのは質問内容です。ブランド側で想定される質問をピックアップしたり、実際のお客様のお問い合わせ内容から抽出していきます。それを架空のキャラクターに質問させる、というのもよく見受けられる手法です。

テクニック5 

参考ページ
スニーカーstyle Q&A

 

6.  ランキング形式にする

難易度 ★


タイトル例
今春の大本命はこの1足!

ヒットスニーカー 予測ランキング


人気ランキングは、それだけで優良なコンテンツです。ですが、どのECにも基本的には備わっている機能ですので、これをコンテンツ化するには「集計軸」に少しだけ工夫をする必要があります。

例えば、集計軸を月間にして「2015年4月」の売れ筋スニーカー ランキングとして再度お客様にアピールすると共に「スニーカー ランキング」といった検索流入を狙いにいきます。

他にも「プレスが選ぶ」や「履き心地で選ぶ」といったセレクトランキングの手法や、「ヒット予測」というような軸でランキングを集計しても面白いコンテンツになると思います。

テクニック6

参考ページ
人気OUTER HIT 予想ランキング

 

7. 共通するキーワードにフォーカスする

難易度 ★


タイトル例 
キーワードは ’90s

今春、絶対オススメの復刻スニーカー


紹介する商品に「共通するキーワード」を見つけだし、フォーカスする手法です。紹介する商品が何かしらの共通項を持つことになりますので、メッセージ性が高くなり説得力が生まれます。

当然、共通するキーワードがお客様の求めるものと一致していないと悲惨なことになりますので、Googleキーワードプランナーやウェブマスターツールの検索クエリ等でサイト内外のニーズを把握する必要があります。

ポイントとしては「共通するキーワードを複数見つけ出し、その中で何が1番響くのか? 」という取捨選択をすることです。共通するキーワードを複数見つけ出すには、多角的な視点を持つことが必須条件。

生産国・価格帯・色・素材・ディテール・シルエットや形・人・年代・ブランド・トレンドなど、あらゆる面から共通するキーワードを見つけ出してください。

テクニック7

参考ページ
ランもタウンユースもOK! いま一番使えるハイテクスニーカー

 

8.  並列関係にあるキーワードを潮流として紹介する

難易度 ★


タイトル例
NIKE、new balance、adidas

人気3大ブランドから探す今春、絶対オススメのスニーカー


同じ階層にあるキーワードを複数並べることで、ニュース性を保ちつつも7の手法より幅を広げることができます。ブランド名や素材名を並列に並べて紹介することもできますし「3大」のように煽ることも可能になります。

応用として「定番 VS 新潮流」や「ローテク VS ハイテク」など、相反するものを並べて「あなたはどちら派? 」というように問いかける手法も有効です。

テクニック8

参考ページ
2015 Spring TREND Item/Color/Pattern

 

9.  リコメンダー目線を加える

難易度 ★


タイトル例
全国の店長がリコメンド!

教えて!この春一押しのスニーカー


そのままではただの商品も、権威の第三者からのお墨付きがあることで箔が付きます。理想は、その道の権威となる人に出てもらうこと。

しかし、そうそう簡単にはいかないと思いますので、自社のメンバーでも良いと思います。その場合、少し引きが弱いので複数だと良いですね。例えば、プレスの方や各店の店長をリコメンダーとして人数を増やすなど。

見せ方としては、告知したいスニーカーが複数なのか1つなのかに合わせて、1人1足ずつ紹介するのか? 全員がそれぞれの目線で1足のスニーカーにコメントしていくのか? 変えていけば良いと思います。

テクニック9

参考ページ
100 Secrets of MACKINTOSH

スニーカー女子必見!プロが大小判を押す間違いなしの人気レディース スニーカー16選

 

10.  ネームバリューを全面に押し出す

難易度 ★


タイトル例 
モデル●●●が着る!

今春、絶対オススメのスニーカーコーディネート


主に人気モデルや芸能人をアサインできる場合にのみ有効な手法です。モデルとなる人自体に圧倒的な知名度があり、その人に履いて出てもらうこと自体がニュースとなるような人を選ぶことが重要となります。

告知したい商品に合わせて、モデルとなる方のイメージ・知名度・出演料などを総合的に判断する人選命の手法となります。

テクニック10

参考ページ
SAEKO Loves fifth BRAND MIX COORDINATE

 

11. こだわりやストーリーを見せる

難易度 ★★ 〜 ★★★★★


タイトル例
ショップ別注の先駆け!

ニューバランス MT580 誕生秘話


最も難易度が高いコンテンツです。なぜならコンテンツとなる「こだわり」や「ストーリー」を持っているか? という、そもそもの部分が求められるからです。

また「こだわり」や「ストーリー」を持っていたとしても、その内容を引き出しコンテンツとして伝えていく編集テクニックも難度を極めますので、場合によってはプロの力を借りることも必要になるでしょう。

しかし「こだわり」や「ストーリー」といった魅力を伝えていくことで、ブランドとして認知され価格比較されづらくなります。当然SNSでシェアされる確率も高くなるので、まさに理想のコンテンツと言えるでしょう。

テクニック11

参考ページ
気仙沼ニッティング

スタートダッシュの鍵は、緻密なMD&SNS戦略。Regalectに学ぶニューブランドの在り方


以上が基本的な編集テクニックとなります。

紹介したい内容に合わせてどのテクニックが最適か見極め、他の記事とのバランスを考えどの手法でコンテンツ化していくか決めていくと良いと思います。

皆様の体験や取材を交えた骨太な記事を楽しみにしています!

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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