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これからのWebブランディグについて:ファッションブランドEコマース勉強会

これからのWebブランディグについて:ファッションブランドEコマース勉強会

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

前回に引き続き先日登壇させていただいた「第16回ファッションブランドEコマース勉強会」でのIssue (=議論するべき課題 )について、僕なりの考えを掲載しようと思います。今後のECを占う上で少しでも参考になる部分があれば幸いです。

タイトル画像:横路一樹さん提供。ありがとうございます!

テーマ『これからのWebブランディグについて』

Issue.1
ECサイトとブランドサイトの役割分担はあるのか?

キャンペーンサイトの役割は残ると思いますが、店舗情報とニュース、カタログくらいしか情報がなく更新頻度も低いブランドサイトの役割は、どんどん薄まっていくと思います。個人的にはもうなくていいと思う。

だって書いてあるのってニュースと名を変えただけの宣伝。全然ニュースになってない。あとはカッコつけた言葉で何か言ってるようで何も伝わらないコンセプト。それに加え外人さんが着た何のリアリティもないイメージカタログ。唯一必要なコンテンツは、ショップリストくらいかな。

「カッコ良いことをすれば売れる!」。どこもそんなプロダクトアウト型で春を謳歌できた黄金期はとっくの昔に終わったということに気づくべきです。いや、気づいていると思います。でも、その他の手法が見つからないので過去の成功体験のまま続けてしまっているというのが実情。

アメリカの大手ブランドやデパートなんて、さすが合理的。ほぼECサイトに寄ってきています。イメージだけでお客様を引っ張っていけるブランド、もうそれはごく一部の限られたハイブランドのみに許された特権である、と認識を改めて、ほぼすべてのブランドはお客様に寄り添う必要があると思います。

ブランディング=カッコ良いことをする

この誤解を改める必要があると思うんです。昔はそれでもお客様は一生懸命付いてきてくれました。でも今は違う。

その上で必要になるのがSNS。ブランドサイトじゃありません。お客様は段々と検索もしなくなるので、忘れられないようにSNSで認知してもらうことが必要。そのためには各企業が、もっと言えば各個人が宣伝ではなく情報を発信できるスキルを身につけていかないといけないと考えています。

実は僕、新しい形のブランドサイトの構想があるんです。それが実現すれば、恐らくスタッフやお客様の体験が溢れる非常に面白いサイトになると思ってます。SNS活用がポイントなるんですけど、既存のアパレルの考えでいったら「ブランディング」という名の元に却下されると思う(苦笑)。

まだまだ時期尚早なので、賛否両論巻き起こる仕様。でも今から先んじてその取り組みしたら話題になるだろうし、なによりお客様に喜ばれる。この形ができるのであれば、ECとブランドサイトの住み分けもうまくいくと思ってます。

もし「我こそは!」というフロンティア精神旺盛なブランドの方がいれば声かけてくださいね (笑)。

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そごう・西武の武藤さん、doodの小林さん、花原さんとご一緒させていただきました!

Issue.2
組織的な問題はないのか?

店舗担当とEC担当、この両者の隔たりは双方が売上の評価軸を抱えている以上どうしても出てしまいますよね。営業と企画みたいなもので、なかなか相容れない (笑)。

でも ユナイテッドアローズさんの事例 や 無印良品さんの事例 など、カニバることを気にする必要はない。むしろどちらかだけだと購入していただけなかった可能性の方が高いという認識を持たなくてはいけないと思う。

僕もブランド時代、通販部長として「仕入れもしちゃダメ。店舗の余り物だけ売っていて」というところからスタートしました。

そこで色々企画を考えて、「こういうことやるから在庫をこの期間移動してほしい・仕入れさせてほしい」という交渉をしたり、PV数を出して有望そうなカラーの情報を提供したり、予約の許可を得てからは「予約数やリクエスト数」といった実数を提供したり、尽くして・尽くして・尽くしました。

時間をかけてでも、それを続けて「通販は味方」と認識を改めてもらう必要あります。そして同時に結果も出すことで発言権も高めます。そうすることで以下のように関係性が変わっていきました。

仕入れちゃダメ。余り物売ってて

各SKU 3枚までなら仕入れていいよ

自由に仕入れていいよ 

予約で店頭より先に商品見せていいよ

通販で先にこのイベントやっていいよ
↓ 
これってどう? 売れてる?
↓ 
これ試してほしいんだけど
↓ 
通販はどうしてるの?

入社してから3年弱かかってしまいましたが、一番店へ引き上げることに成功し部署として利益もNO.1。そうなれば、やりたいことができるようになり、売上がさらに伸びるという好循環が生まれてきます。

でもその過程において大事なことは、尽くして・尽くして・尽くしつくす、ということ。店舗あっての通販です。それを忘れないでください。どうせなら通販で得た情報で店舗の売上もあげてしまいましょう!

 

Issue.3
SNSにより情報の流れが大きく変わっていないか?

革命的に変わったと思います。それに気づけていない人が多い。その証拠に自分では友だちとSNSでコミニケーションを楽しんでいるのに、なぜか仕事でブランドのことを発信しようとすると途端に宣伝を始める。

「普段は自分でもできてるじゃん。でもなんで !?」ってことですね。 SNSは販促ツールではないってことを認識する必要がある。

たまにいるけど自分のブランドのニュースをシェアするだけの人、完全に使い方間違ってます。多分みんな「はいはい。分かりました」って思ってますよ。フェイスブックにインスタとかTwitterのフィードを連携している人、できればちゃんと使い分けてくれると嬉しいっす。

あと最近、ブランドのアカウントの使い方のコツも閃いたんです。詳しくは下記のブログみてください。

SNS活用の秘訣は影響力のお裾分け!?

以上「これからのWebブランディグについて」思うことでした!

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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