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その人が持つ「スタイル」が滲み出たアイテムは、他にはない独自の価値を持つ

2016.03.04:体験レポート
その人が持つ「スタイル」が滲み出たアイテムは、他にはない独自の価値を持つ

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

今日は、先日投稿したFacebookの投稿からスタート。

 

【 本日のお気に入りアイテム NO.46 】WTAPS 2016 S/Sスイマセン。今日は個別のアイテム紹介ってわけではありません。WTAPSの2016年春夏アイテムとフワっとしてます。実はWTAPSの2016年春夏の展示会にお邪…

Posted by 野田 大介 on 2016年3月2日

 

はい。いちおう全文貼りますね。

【 本日のお気に入りアイテム NO.46 】

WTAPS 2016 S/S

スイマセン。今日は個別のアイテム紹介ってわけではありません。WTAPSの2016年春夏アイテムとフワっとしてます。

実はWTAPSの2016年春夏の展示会にお邪魔したとき、僕は何もオーダーしませんでした。毎シーズンアイテムが大きく変わるブランドではないので「今回はいいや」という感じですね。

しばらくしてシーズンのカタログが完成して届いたのですが、LAで撮影した冒頭のコーディネート写真がカッコ良すぎ。現地のスケーターをモデルにした写真の数々は、展示会で見た服という「モノ」ではなく、街並みや空気感と合わさって「スタイル」として提案されている。

特にこの写真が好み。チープな看板や街並みがなんともいえない「アジ」を感じさせてくれる。写真1枚でもこんだけ伝わる量が変わる。やっぱりモノとして打ち出す限界をヒシヒシと感じます。


これは不定期にFacebookに投稿している【 本日のお気に入りアイテム 】シリーズの一つなのですが、WTAPSというブランドについて紹介しています。

基本アパレルでは、半年に一度展示会と呼ばれる新作商品のお披露目会を開催します。まさに今が展示会シーズンなのですが、そこで並ぶモノは今年の秋冬もの。半年前に新作を見てオーダーすると、その商品が発売されるタイミングで20%とか30%オフで届くという仕組み。

WTAPSというブランドは長年愛用する僕の好きなブランドの一つなのですが、特徴として毎シーズン新しいデザインのアイテムがどんどん出てくるというブランドではない。M-65とか、BDUパンツとか、そういうミルスペックの定番アイテムを基軸に微妙にディテールが変更されたアイテムがリリースされるというイメージ。

なので大きくデザインが変わるわけではないので、前のモノを持っていたら「今回はいいか」ということが往々にしてある。この春夏の展示会もまさにそう。似たようなアイテムが多かったので、珍しく展示会にお邪魔して何もオーダーせずに帰りました。

でも先日届いたカタログを見て評価が一変!めちゃくちゃ欲しくなってしまった。それはFacebookの投稿にも書きましたが、展示会で見た「モノ」としての提案ではなく「スタイル」が提案されていたからです。

IMG_4909

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単純に「絵作り」だけすれば良いってもんじゃない。そこに作り手のバックボーンが滲み出ることで欲しくなる

勘違いしないで欲しいのが「カッコ良い絵作りをすれば良い」ということじゃないんです。そんな自称クリエイターたちが自分の承認欲求を満たすためだけに制作したカタログやコーディネートなんて薄っぺらくて速攻分かります。だってそれだけ買い物してるもん(笑)。

僕が「カッコいい!」とか「欲しい!」と思ったのは、カタログに掲載された写真が良かったからじゃないんです。「スタイル」が滲み出ていたから。具体的には作り手であるTETさんのバックボーンの1つにあるスケートボードというカルチャーを垣間見ることができたから。

好きなブランドとはいえ、ここ最近のシーズンカタログには正直あまり感じるものはなかった。でも今回は説得力が違う。

それはスケートボードというストリートファッションを語る上で切っても切れないカルチャーが色濃く反映され、しかもそのカルチャーの黄金期を体験してきたTETさんが作ったからこそ持ち得た説得力なんだと思います。

展示会で見たときは、変わりばえしないとスルーしていた洋服たち。それは「モノ」として見ていたから。じゃあ綺麗な絵作りをしてカタログにすれば良いのか?というと、そんな単純でもない ( 多くのブランドで行われているのはこの状態ですが…… )。

重要なのは「なんでその絵になったのか」という部分なんじゃないでしょうか?  そこに想いとか、特技とか、好きなこととか、そういう必然性があると説得力が増す。その源泉を突き詰めていくと、結局は人なんだと思います。

その人が持つ「スタイル」が滲み出たアイテムは、他にはない独自の価値を持つ。

ストリートカルチャーを牽引してきたTETさんのスタイルを感じさせてくれるアイテムは、ストリートカルチャーの洗礼を浴びて育った僕にとって他のブランドには変えられない価値となる。

「どこ」から買うか? ではなく「誰」から買うか?

届いたカタログを眺めながら、改めてこの言葉の重みを痛感した次第。

展示会で買いそびれちゃったな。Blackflag ( =WTAPSのヘッドショップ ) 行かないと。

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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