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プロモーションでお困りのあなた!告知をやめて相談にのってみては?

2016.02.09:ノウハウ
プロモーションでお困りのあなた!告知をやめて相談にのってみては?

SNSの普及で知らせることが容易になった分、ただ知らせるという行為には価値がなくなった

こんにちは。買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。

先日フェイスブックを眺めているとこんな投稿が流れてきました。

– トラックの選び方(まとめ) -スケートボードの心臓部トラック。代表的なトラックを例に僕が知る限りの事を書いてみました。これを読み終わる頃には「トラックとは何か」が分かるはずです。非常に長いですが是非ご覧になってみて下さい。https://prime-skateboard.com/blog/?p=762

Posted by

Prime Skateboard – Tokyo

on 

2015年12月11日

 

トラックとはスケートボードのウィールと呼ばれるタイヤを付けるための部品なのですが、各ブランドによってそれぞれ特徴があり素人にはなかなか選び方が分からないのが現実。でもPrime Skateboardさんでは、それをブログで親切に教えてくれています。

他にもシューズやスケートデッキの選び方、滑りに合わせたオススメのセッティングや有名なスケートブランドの紹介など、主にスケートボード初心者に向けた有益な情報を発信しています。

SNSの普及により情報が溢れた現代では、お客様は自分で情報を選ぶ時代になりました。SNSアカウントのフォロー、キーワード検索、キュレーションメディア、すべてお客様が自分にあった情報を選んで取得していきます。

であるからには、お客様が興味を持つ情報でなくては、もう見てもらえない時代になったということ。事実、facebookではただの宣伝はどんどん表示されなくなっていますし、仮に表示されても見る人に響きません。

昔はTVや雑誌という手法でしか多くのお客様に「知らせる」ことができませんでした。しかしネットやSNSの普及により知らせることが容易になった分、ただ知らせるという行為に価値がなくなりました。そりゃそうですよね。受け取る側の情報量が膨大に増えてしまったのですから。

それなのに未だに一生懸命知らせようとして、モデルカットだけのカタログを作ったり、SNSやブログで新作入荷しました!という宣伝を発信し続けている。でも「知らせる」という宣伝に何の価値もなくなってしまった今、それではお客様にキャッチしてもらえない。

ではどうすれば良いのかっていうとPrime Skateboardさんのように教える、いや、どちらかというと相談にのる感覚で発信すれば良いんじゃないかと思いました。

 

「ありそうな質問」や「注意すべき点」について、相談にのる気持ちでSNSやブログを使って発進

どのブランド (またはショップ。個人にも当てはまると思います) にもお客様より詳しいことが絶対にあるハズです。Prime Skateboardさんではスケートボード。僕でいったら通販やファッション。

そういう好きなことや得意なことって過去に自分が体験してきたこと。だからこそ知識はもちろん、起こるであろう問題点やその解決方法、お得情報やもっと楽しむ方法など、体験してきたからこそ伝えることができる「うんちく」のようなものがあると思います。

もし友だちがあなたが好きなことについて相談してきたら「待ってました!」とばかりに熱い想いで伝えると思います。その感覚で「ありそうな質問」や「注意すべき点」など、お客様の【 不便・不満・不安 】に対して相談にのる気持ちでSNSやブログを使って発進してみる。

例えて言うならば、宣伝だけを発信するブランドは、自分だけのことをベラベラ話す人。役に立つ経験則を発信するブランドは、相談にのってくれる人。そう考えると分かりやすいかなぁと。

普段相談にのってくれる人や、その道の第一人者が「オススメはこれだよ」って進めてくれたら買っちゃいますよね。そういう存在になるためには、発信を続けて共感を積み重ね信頼してもらう必要がある。

まさにこれってコンテンツマーケティングの概念だと思うのですが、コンテンツマーケティングというと「教える」というイメージが強かったのですが少し上から目線かなと。そうではなく友だちの相談に乗る感覚がちょうど良いのかなと最近思うようになりました。

 

雑誌が魅力を引き出してくれる時代は終わり、自分たちで発信する時代に

僕が雑誌の編集をしていた15年くらい前までは「誰が」とか「どうして」とか、商品を「コト」と捕らえて商品の背景に価値を見出し紹介する雑誌がたくさんありました。ブランド側としては、魅せる術に長けた紙の編集者がよってたかって自分たちの魅力を掘り起こし、様々な角度から紹介してくれていた状態です。

だからこそ商品を作ることにさえ注力していればある程度売れていきました。大げさにいえば、超敏腕プレスを何人も抱えている状態ですね。

でもカタログ誌が増えた現在では、商品はあくまで「モノ」として紹介されてしまいます。良くて商品スペックが語られておしまい。そんなんじゃ価格勝負に巻き込まれるのは当然。

であるならば、自分たちで発信するしか生き残る術はないのかなと。でもそれが宣伝だったら意味はない。自分たちが好きなことや得意なことを発信して、お客様の【 不便・不満・不安 】を解消する。そんな良き相談相手となれるよう僕も試行錯誤を続けて、その体験をこのブログやSNSでフィードバックしていきたいと思います。

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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