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ファッション誌の影響力が落ちた今、有効なプロモーション施策とは?

2015.05.10:ノウハウ
ファッション誌の影響力が落ちた今、有効なプロモーション施策とは?

プロモーションを検討する際、雑誌以外の選択肢をいくつ持っていますか?

こんにちは野田 (@KURUZE) です。

先日、南充浩さんのブログ記事にこんな投稿がありました。

低下し続けるファッション雑誌の影響力

元々ファッション誌に携わっていた立場からすると悲しい現実ですが、これが事実。

ファッションの背景にあるカルチャーが軽視され、カタログ誌一辺倒となりつつあるファッション誌が「早い・情報量が多い・無料」そんなウェブサービスに取って代わられるのは当然の成り行きなわけで……。

「わざわざ雑誌を買ってまで、ファッションを勉強すること自体がダサい」という評価も確かに一理あります(苦笑)。

さらに不幸なのは、そんなファッション誌の影響力低下を認識しているにも関わらず効果的な販促が思いつかないので、とりあえず雑誌に出稿する。そんなアリバイ作りのような施策が皆さんの回りで行われていませんか? というのが今日の本題です。

 

外に向けて投資するだけがプロモーションではない!

ブランドのプロモーション担当者の方が広告代理店の方に意見を求めても、旧来から取引のある代理店の多くは、紙媒体を生業にしているのでネットは苦手。

広告を出すまでが仕事の大半を占める紙媒体の代理店と、広告を出してからが腕の見せ所となるネットの代理店では、求められるスキルが根本的に違います。

そんなミスマッチもあり、結局は「前回同様、雑誌で! 」という結論に行き着き、検討する内容はというと「どの雑誌に何を掲載するか」ということ。そもそも雑誌に掲載する必要があるのか? という部分は十分な検討がなされません。

でもよく考えてみると・・・

SNSまで手が回らない、というブランドの方。とりあえずのタイアップ記事を1回見送れば、担当者を1人雇うことができます。

通販の専任者がいない、というブランドの方。とりあえずのタイアップ記事を1回見送れば、専任者を1人雇うことができます。

スタッフの方が集まらない、というブランドの方。とりあえずのタイアップ記事を1回見送れば、報奨金制度を作ることができます。

別にウェブ広告に投資しないでも、社内を見渡せば有効な投資先があるかもしれません。

まして社外の広告代理店に高い手数料を払うくらいなら、その一部でも社内スタッフに向けたらどうでしょう? まずは期間を設けてお試しの社内キャンペーンとして、効果をテストするのも良いと思います。

例えば、頑張った個人に対して給与をプラスする仕組みを16年から導入するという三越伊勢丹ホールディングスさんのように、個人売りに対して歩合制のインセンティブを設ける。

またはカエルパルコアミュカゴのような仕組みで、スタッフのおすすめ経由の売上に対してアフィリエイト費用を給料に上乗せする。

このように、スタッフの方が頑張った分だけ対価が得られる仕組みも非常に有効なプロモーション施策の1つだと思います。

残念ながら、パンの耳をかじってでも大好きな服の側で働きたい!という方は今や本当に希少。年々、販売スタッフの方の採用が厳しくなる現状にあり、頑張ったら頑張った分だけ給料に反映される仕組みを先んじて行うことで、噂はすぐに広まり採用コストも下がるのではないでしょうか。

美容師の方が、早朝から夜中まで自分のスキルを磨き続けるのには理由があります。プロモーション費用の使い道は外だけじゃなく中もある。このことを意識して、才能や意欲溢れるスタッフが努力できる仕組みやキャンペーンを検討してみてはいかがでしょうか?

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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