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SNS 登場以来の衝撃!? チャットbotについて簡単に解説してみた

2016.04.18:ノウハウ
SNS 登場以来の衝撃!? チャットbotについて簡単に解説してみた

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

4月7日の LINE に続き、Facebookからも誰でもオリジナルの bot を作成し公開できるようになるという発表がありました。「SNSの登場以来の転換期」「2016年はチャットbotの年」とも言われ、周囲がざわついています。

ただSNSを見るとこの流れでざわつきを見せているのはWEB関連の仕事に従事する、ごく一部の方のみ。「なんぞや?」という人が多いのも事実だと思うのですが、この流れは絶対キャッチアップしておいた方が良い。

そこで今日は、時代の大きな変革期となるかもしれない「チャットbot」について、そしてそれによって起こるであろう未来について、師匠の教え通りなるべく簡単に解説してみます。できるかな(笑)?

 

まずは チャットbot について知っておこう

チャットbot を知る前に、まずは bot(=ボット) について。

ボットとは、「ロボット」の略称で、もともと人間がコンピュータを操作して行っていたような処理を、人間に代わって自動的に実行するプログラムのこと。検索エンジンなどが導入している、Webページを自動的に収集する「クローラ」や、オンラインゲームでキャラクターを人間に代わって自動的に操作するプログラムなどのことを言う。 引用元:IT用語辞典 e-Words


例えば、これ。Twitterにあるスヌーピーbot

このつぶやきをしているのは、人間でもなければ当然スヌーピーでもありません。予めプログラムされた内容に沿って自動的にツイートしています。これがbotと呼ばれるもの。

ロボットが予め登録された内容を勝手にツイートしている。そう思ってもらえればOKです。

しかし、このスヌーピーbotは会話を想定したものではなく、ひたすら登録された内容をツイートしているだけですが「チャットbot 」とは、その名の通りチャット上で稼働し会話を成立させるためのbotになります。

チャット上とは、例えばLINEだとかFacebookが提供するメッセンジャーとか。そういう会話を行うためのアプリ内で、誰でもオリジナルの bot を作成し公開できるようになりました。

先行して公開したLINEでは、話題の「りんな」をはじめ様々な「チャットbot 」が既に公開されており、これらのアカウントと友だちになることで会話ができるようになります。

rinna
日本マイクロソフトが提供しているチャットbot「りんな」。その会話の引き出しの多さにファンも多数。この見事な返しも全部自動です

【 参考サイト 】
LineBotの事例を21個まとめてご紹介

 

で、肝心の「チャットbot 」で何ができるのか?

まず分かりやすい例としては、お買い物。LINEやメッセンジャーで話したい相手 ( =欲しい商品があるお店 )を相手に話しかけて、相手の選択肢に答えていくというもの。

日本ではドミノピザ、海外ではショッピングアプリ「Spring」の事例が代表例だと思います。

pizza
LINEでドミノピザのアカウントに話しかけると登録を促されるので、完了すると注文メニューのURLを教えてくれます

【 参考サイト 】

ドミノ・ピザがLINE注文をスタート!トークしながらあっという間にピザ宅配が頼める
【体験レポ】Facebookメッセンジャーでお買い物できる「ショッピングBot」を試してみた 

どちらも会話をするように選択肢に答えていくと注文が完了します。つまりロボットが会話に合わせて商品を提案してくれるということ。接客するんですよ自動で。そして購入までできてしまう。さらには技術の進化に合わせて、今後はどんどん学習してお利口にもなっていくでしょう。

通販サイトがいらなくなる日もそう遠くないかも知れません。僕、どうしましょ(笑)。

他にもこんな未来がもうすぐそこです。

通販サイトなどのコールセンター
チャットbot に注文番号を伝えれば、キャンセルや交換の指示を即座に教えてくれます。B品判定だけは人間の確認が必要になると思いますが、返品やキャンセルの受付、よくある質問への回答など、多くの業務はチャットbotで代替え可能になります。

コンサートや飛行機といったチケットの予約
いつ・どこから・どこに行きたい!と「言う」だけ。わざわざサイトやアプリで色々選択して入力するという面倒がなくなります。実際、メッセンジャーではKLMオランダ航空との提携もスタートしています。他にもUberの競合で配車アプリのLyftがメッセンジャーから車を呼べる機能を発表。

上のコールセンターもそうですが、話かける時点でLINEやメッセンジャーにログイン認証が済んだ状態ですので、個人認証はすでに完了済み。わざわざ他サイトに移動してログインする必要もなくなるでしょうね。

お店探しや予約
「この近くで焼肉食べたい」。これだけでGPSで現在地を割り出し、近隣の焼き肉屋さんをピックアップ。さらに「個室!とか、夜中までやってるとこ!」と言えば絞って「何時から何名で予約」と話かけるだけで、はい完了です。

広告でチャットbotが「こんなクーポンあるので、この店お得ですよ」なんてウザいこと言ってくることも想定されますね(笑)。

検索エンジン
これもヤバいですよね。わざわざサファリやインターネットエクスプローラーといったWebブラウザを立ち上げてGoogleを使わないでも、知りたいことを「聞く」だけでOK。当然、音声認識も可能になっていくハズなので「 Hey!siri 」的な感じで検索終了です。

とまぁ、他にもたーーーくさんあるんでしょうけど、何となくでもこれから訪れる未来の様子が伝わったでしょうか?

 

「探す」から「聞く」。そして集約へ

現状では、Webブラウザやアプリを使って「探す」という行為が当たり前ですが、これが「聞く」という行為に変わっていくことが予想されます。そして現状では、Webブラウザを使ってGoogleで調べたりアプリで調べたりと使い分けていますが、これがLINEやメッセンジャーというごく一部のアプリに集約されていく可能性が高い。

だって各企業がチャットbot さえ開発していけば、「調べもの」も「買い物」も「予約」も「連絡」もぜーんぶこの中で事足りてしまうんです。

すごい時代がやってきます。本当になくなるお仕事増えるでしょうね。でもメチャクチャ楽しそうだし、今からこの流れを理解しておけばチャンスは増えそう。正直、SNSの本当の使い方でまだまだ四苦八苦している最中、時代はもう次の段階に差し掛かりました。

でも逆にロボットに作業が代替えされてしまう時代だからこそ、人間でしかできない価値を見つけてSNSで発信して伝えていく。このスキルがますます貴重になっていくんだと思います。

難しいことを簡単に。複雑なことを単純に。どこまで伝えられたか分かりませんが、2016年は歴史に残る大変換期の幕開けの年となるかも知れません。それくらいのビッグウェーブになりそうな「チャットbot」について、今後もアンテナ高くして見守っていきたいと思います。

いや、むしろ積極的に関わっていかないとな。

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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