こんにちは野田 (@KURUZE) です。
数年前からニューエラやシュプリームのキャップをかぶって、バックパックを背負って、スニーカーを履く。そんなメンズライクなスタイリングをした女性を見かけることが増えてきました。
特にスニーカーは、女性の足元においても完全に市民権を得ましたが、稀に感じることが「ニューバランスでもその品番じゃない方が……」とか「そのモデルならこっちの色でしょ……」というような違和感。
可愛いか?可愛くないか?という女性の絶対基準でみるとOKな1足でも、その道の先駆者である男性目線で見るとちょっと違う。そんなミスマッチとは無縁の男女共に認める間違いない1足を求めて、スニーカーの聖地アメ横へと向かいました
訪れた場所は、世界中のスニーカーヘッズを熱狂させる日本の最重要スニーカーショップ、ミタスニーカーズ。ここでクリエイティブ・ディレクターを務める国井さんに、女性にオススメのスニーカーをピックアップしていただきました!
8つの主要ブランド別に
- 誰もが納得の【ポピュラー】モデル1足
- スニーカー通も唸る【コア】モデル1足
という具合に、各ブランド2足ずつ計16足を選んでいただきオススメの理由も聞いてきました。
まずは手堅くという方には【ポピュラー】モデルがオススメ。二足目で、もう少し攻めたいという方には【コア】モデルがオススメです。
NIKE
ポピュラー
(WMNS) PRE MONTREAL RACER VINTAGE
ニューバランスがブームになった後に火がついたモデルで、ここ1、2年ずっと人気が続いています。つま先のガードがないプレーントゥぽいデザインが今まで履いてきた靴の延長にあり、違和感なく取り入れられるのかもしれません。人気カラーはネイビー、黒、白というオーセンティックなカラーで幅広い年齢層の方に支持されています。
コア
AIR HUARACHE “LIMITED EDITION for NSW BEST”
‘90年代初頭に出たハラチフィットという機能を搭載し、足を包み込むようなフィット感が魅力の1足。‘90年代ブームの今、ちょっと前だとエアマックスが圧倒的人気でしたが、そこからさらに進んでこのハラチを探している方が多くなってきました。全体的にフェミニンに仕上がっているモデルが毛嫌いされる傾向にあり、こういうボーイッシュなものが求められてきています。
new balance
ポピュラー
MRL996 “PREPPY”
2万円オーバーするようなメイド・イン・USAの1400や996というブームとなった1足でニューバランス特有のシンプルなデザインや履き心地といった魅力を知り2足目を探している方に人気のモデルです。見た目は996のままですが、レブライトという最新テクノロジーを搭載した事で、軽いしクッショニングも抜群。でもアジア製で価格がこなれているので、メンズ/レディース問わず人気がありますね。色はやはりグレーかネイビーに人気が集中しています。
コア
MRT580 “The Battle of Surfaces” “mita sneakers”
580のソールユニットをアップデートして圧倒的に軽量化を図った最新モデルMRT580をベースにしたミタスニーカーズの別注モデル。厚めなソールが特徴の1つなのですが、そのボリューム感が新鮮という声が多く、次の注目モデルという感じです。でも昔の580に比べるとミリ単位でシルエットが下がっていて、今のスタイルに合わせやすいように調整しつつも、当時から好きな人には別物と思われないようなバランスに仕上げてあります。
Reebok
ポピュラー
INSTA PUMP FURY OG “CITRON” “LIMITED EDITION”
今年で発売20周年を迎えたリーボックの看板モデル。メンズ/レディースともにカラーを問わず、尋常じゃないくらい売れていますね。世界で見ても日本での人気は圧倒的で、これまでに様々なブランドとのコラボレーションモデルがリリースされ選びやすかったのも大きいと思います。年内にオリジナルカラーがもう1回復刻するのですが、予約が始まったら即完売になるでしょうね。
コア
VENTILATOR BALLISTIC “TONAL BALLISTIC PACK” “LIMITED EDITION”
ポンプフューリーをきっかけにしてリーボックを好きになった人も多く、そんな方々が次のモデルとして注目をしているのがベンチレーター。このモデルは来年25周年なので、各国のキーアカウント(=影響力の大きい厳選されたスニーカーショップ)とのコラボレーションモデルがリリース予定です。他にもスポットで様々なブランドとのコラボレーションが実施されていく予定なので、どんどん盛り上がっていくと思います。
adidas
ポピュラー
STAN SMITH
発売を2年お休みしていたスタンスミスですが、今年再発されると女性にも人気のモデルとなりました。ジョーダン・シリーズは別格ですが、バスケットシューズは今厳しくて、その反対にランニングブームのおかげでランニングシューズは調子が良い。そして次にくるのは、スタンスミスのようなテニスシューズではないかと密かに注目しています。まぁコート、ランニング、スケートという具合に、スニーカーをスポーツカテゴリーごとに選ぶお客様って、あんまりいないんですけど(笑)。
コア
CTRY OG MITA N “mita sneakers”
アディダスに求めているものって日本は特有で、スタンスミスもこのカントリーも海外ではそこまで人気のモデルではないんです。でも日本では、アディダスといえば的なものが潜在的に刷り込まれていて、スタンスミスを1回履いた人たちは似たようなモデルであるカントリーを選ぶ傾向にあります。ベーシックなデザインなので、どんな格好にも合いますし、トレードマークの3本ラインが入ったアイコニックな仕上がりも人気の理由だと思います。
PUMA
ポピュラー
SUEDE CLASSIC +
コンバースのオールスターやヴァンズのエラ、というようにプーマを象徴するモデルがこのスウェードですね。もう大定番でしょう。やっぱりプーマのラインがサイドに入っているスウェード素材のスニーカー、という強烈なイメージを皆さんがお持ちのようで、男女問わず未だ人気は衰えません。色はブラックとネイビーが人気となっています。
コア
TRINOMIC DISC “SOPHIA CHANG” “LIMITED EDITION”
ブルックリン在住のソフィア・チャンという女性アーティストとプーマのコラボレーション・ラインがあるのですが、これもその1つです。ここ数年ディスクは苦戦していたのですが、オールブラックとオールホワイトがリリースされたこのコレクションが出た途端に人気が爆発。ミニマムなデザインがハマったのと同時に、ポンプフューリーが大人気になったことで、この手のデザインへのハードルが下がったのだと思います。
asics & Onitsuka Tiger
( オニツカタイガーは、アシックスの前身ブランドということで、ひとまとめにしていただきました )
ポピュラー
Onitsuka Tiger X-CALIBER “Dried Rose” “mita sneakers”
レトロランニングという女性に人気のカテゴリーで見た場合、オニツカタイガーは常に選択肢に入ってきますね。日本のブランドの中で唯一と言っていいと思います。これは、あまり好きな言い回しではないのですが「ダサかっこいい」と表現されるようなスタイリッシュすぎないところが、受け入れられているポイントだと思います。
コア
asics GEL-LYTE V “Dried Rose” “mita sneakers”
‘90年代のゲルライトシリーズでしばらく日本での展開をお休みしていたのですが、今年から遂に復活しました。海外ですごい注目を集めているモデルだったので、復活させようと動いていたのですが、今年ようやく実現しました。最初にゲルライトってカッコイイ!という反応をしてくれたのは男性で、そこに影響されるようにベーシックなオニツカタイガーを好きだった女性層が、徐々に流れてきています。
CONVERSE
ポピュラー
CANVAS ALL STAR J HI “made in JAPAN”
普通の廉価なオールスターも人気なのですが、これは日本製のオールスターです。ニューバランスのメイド・イン・USAがイケてる、というような流れと同様に生産国がしっかりしているから良いというイメージは根強いですね。微妙にシルエットの違いはあるのですが、そこにこだわる様子はなく日本製のオールスターがあるんだ!というような興味本位で選ばれる方が多いですね。
コア
ONE STAR J VTG “made in JAPAN” “LIMITED EDITION for TIME LINE”
過去のものを忠実に再現するタイムラインという今年始動したラインがあるのですが、このワンスターもそこからリリースされたものです。発色の良いスウェード素材が人気の秘訣。オールスターはポピュラーすぎるし、一部のセレクトショップでやってるアディクトというラインは、コアすぎて女性には浸透していない。今回のワンスターはその間という感じで、ちょうど今の気分にマッチしたのだと思います。
VANS
ポピュラー
ERA
オーセンティックの履き口にパッドをつけて、スケートボードなどの激しいスポーツに対応させたモデルがエラ。この形、このシルエットじゃなきゃダメで履いている人が本当に多い。画像は黒白ですが、圧倒的に人気なのはオールブラック。ABCマートのような量販店で、安価に買うことができる手軽さも人気の秘訣だと思います。
コア
AUTHENTIC
エラとオーセンティック。見る人が見れば全然違うのですが、女性はその違いってあまり意識していないと思います。大きいのは雑誌やブログの影響でオーセンティックって載っていたので、エラじゃなくオーセンティックじゃないとダメというような流れを感じますね。なんとなくオーセンティックを選ぶ方がこだわっているという雰囲気も根強くあり、人気を集めている1足になります。
以上、16足をご紹介していただきましたが、好みの1足は見つかったでしょうか?どのモデルも厳しい男子のスニーカーチェックをクリアするどころか、唸らせるような名品揃い。
繰り返しにはなりますが、まだスニーカーを持っていないという方は【ポピュラー】モデルを。二足目の方は【コア】モデルに是非チャレンジしてみてください!
野田 大介
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