計画を守って予算に届かないなんて本末転倒。臨機応変にいきましょ!
こんにちは。買い物中毒のファッション通販アドバイザー、野田 (@KURUZE) です。
通販の仕事に関わらず、あらゆる仕事において必ず予定や予算というものが存在します。当然アパレルECの世界でも、売上予算が存在し、それを達成するために仕入れや販促費用の予算やフェア等のイベント予定を組んでいきます。
多くのスタッフが目指すべきものを数字として明確に示すという利点はあります。でも予定と予算には厄介な面があることもまた事実。「このタイミングでこのイベントがあるから」とか「仕入れ予算がもうパンパンだから」とか、予定と予算を言い訳にしてしまうケースには注意したいところ。
半年先の状況なんて詳細には分からない。予算や予定を守ることではなく、その場の状況に合わせて臨機応変に対応することが本来の仕事
アパレルの場合、春夏と秋冬と1年を大きく2つに分けてあらゆる物事が進んでいきます。流れとしてはまず年間の予算を組んだ後に、それを春夏と秋冬に分けて半年ごとの予算や予定へ詳細化していきます。
つまり半年先の予定と予算を組んでいくわけですね。ここで注意したいのが【 半年前に立てた予算や予定に縛られすぎて、臨機応変に対応できない 】こと。例えば「予約会を実施して受注も再入荷リクエストも付いたので追加生産を行うことになった。けれど仕入れ予算がいっぱいで欲しい数の半分しか発注できない」という場面。これ実にもったいない。
受注や再入荷リクエストという明確な形でお客様がアクションを起こしているのに、半年前に決めた予算に縛られて発注できない。お客様からのリクエストが実数で出ている、こんな確実なデータはありません。であれば仕入れ予算を超えて追加できるように調整するのが担当者の仕事であり、予算を守ることが仕事ではありません。
次月以降にリリースされる動向がまだ分からない新規商品に裂いている仕入れ予算を減らしてリピート商品にスライドするとか、売上予算を上げるとか、その場の判断でやれることがあるハズ。担当者本来の仕事は「守る」ことではなく、状況にあわせて「変えていく」ことだと思います。
予定もそう。決めた内容通りに実施することが目的ではなく、あくまで目標を達成するための手段にすぎないハズ。であれば優先すべき目標を達成するために、その時々の状況に合わせて予定だって調整すべき。
藤村先生はジャズのような「即興経営」が必要とおっしゃている。であれば担当者は「即興運営」をすべき。今は「下りエスカレーターを昇る感覚」で動き続けていかないと、キープすることも難しいと言われています。
計画を守って予算に届かないなんて本末転倒。臨機応変にいきましょ!
野田 大介
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