売上を上げる方法は「ダサくてできない」って思ってること
どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?
今日は、最近気になった記事のご紹介から。
Instagramの投稿で購買につながるのは有名人より「友人・同僚の投稿」、女性インスタユーザー650人を調査
フォローしている友人や同僚によるInstagram内の投稿に対して、50%のユーザーが「実際に商品購入(店舗来店)をした経験がある」と回答。身近な人の投稿には、フォロワーの購買意欲を高める傾向があるという。
一方、タレントやモデルなどの有名人の投稿に対しては、35%のユーザーが「実際に商品購入(店舗来店)をした経験がある」と回答。友人や同僚よりも15ポイント少ない結果となった。
ただし、有名人の投稿に対して「商品購入(店舗来店)したことはないが、気になってネットでの検索をしたことはある」と回答したユーザーは39%で、友人や同僚よりも12ポイント高く、有名人の投稿は、購買行動よりも検索行動につながる「興味喚起」の傾向が強いとしている。
つまり認知目的であれば有名人の投稿は有効だが、購買には友人の意見の方が影響を持っているというレポートになります。
有名下着メーカー「モデル写真」の修正&フォトショ加工を一切止める → 売り上げ大幅アップ!
街のディスプレイ、テレビ、雑誌、ネット、あらゆる場所で目にする広告には、美しいモデルさんたちが写っている。だがその多くが、フォトショップなどで加工修正されていることは有名な話だ。肌のくすみを消したり、ウェストを細くしたり、髪の毛を増やしたり……。
しかしアメリカン・イーグルの下着メーカー「aerie(エアリー)」は、2014年からモデルの写真修正を一切行っていない。脂肪もほくろも傷跡も、ありのまま見せているのだ。すると……売り上げが大幅アップしたというではないか!
( 中略 )
・プロジェクト始動後、売り上げ増加!
2014年に素晴らしいと話題になったエアリーのキャンペーンだが、ビジネスとしても成功したことで、今再び注目が集まっている。なんでもキャンペーンが始動してから売り上げは増加。前年比で20%の収益増加を見せ、アメリカン・イーグルの増加率をしのいだようだ。
実際にaerieのアカウントを見てみると確かにスタイル抜群!というイメージはない。むしろ太っているモデルさんの画像もある。でも細いモデルさんより「いいね!」数が総じて多い。肥満大国アメリカならではの傾向なのでしょうか?
やっぱ必要なのはリアルさ。共感やつながりが今後の消費キーワード
これらの記事からも分かる通り、今は共感や友人の紹介というようなパーソナライズされたリアルな情報が消費キーワードに変わったということです。
お客様を想像して、商品を使ったことで得られる体験を伝えていくこと。
お友だちのように寄り添って、お客様にとって身近な存在になること。
こういうことが求められるようになったということ。だから「カッコ良いことをしよう!」という自分視点から、「どうすれば伝わるかな?」と相手視点に変える必要がある。
例えば……
「カッコ付けた言葉や英語を並べているだけで、実際なにも言ってないブランドコンセプト」を載せているなら、「デザイナーやプレスが顔出して、こういう想いでつくってます」というのを載せれば良い。
「外人モデルのイメージだけのカタログ」であれば「店頭にいけば会えるスタッフの方をモデルにして、日常のシーンを切り取る」方が反応が出ます。
「新作入荷やフェア告知だけのブログやSNS」であれば、「スタッフの私服コーデやお気に入りの私物紹介」の方が読まれます。
「サマーフェアってだけで、具体的になにをしてるか分からないポップやバナー」を出しているのであれば、「吹き出しでコメント調」にする方が反応が出ます。
これ全部テストして証明済みです ( 下の関連記事や過去記事を読んでくれれば詳しく書いてあるよ! )。
必要なのは「カッコ良いことすれば売れる!」という過去の成功体験を捨てること!多分、というかほぼ間違いなくアパレルにおいては「そんなんダサくてできないよ〜」って言ってること。それが売上を上げる方法のような気がします。
野田 大介
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