こんにちは。買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。
買い付け最終日となる本日は「拾い」ということを行います。
これまで漏れてしまっていた場所やモノをすくい上げていく仕上げの日
これ自分で勝手にそう呼んでいるだけなのですが、これまでに回った中でスルーしたけど気になっている商品を買いにいったり、情報や時間がなくまだ行けていないショップを巡ったり、時間が足りずにちゃんと深掘りできていないショップを詳しく掘ってみたり、早い話がこれまでの漏れをふさいでいく仕上げの日ですね。
ですので地域ごとに潰していく日ではないので、移動距離も多くなります。また買い付けペースが一気に上がる日でもあります。果たして今回はどうだったのでしょうか? いくつか回ったショップをご紹介いたします。
まずはブルックリンのウィリアムズバーグにあるGENTRY。ここはビズビムをメインに取り扱っているセレクトショップ。入るなり僕が着ていたダブルタップスのライダースとビズビムのスニーカーに興味津々の良い奴らでした(笑)。
落ち着いた雰囲気の店内では、ビズビムやポスタルコといった日本のブランドをはじめ、以前ご紹介したマスター&ダイナミックのヘッドフォンもありました。
ノリータにあるノア。元シュプリームのクリエイティブ・ディレクターを勤めていた人が立ち上げたブランド。場所はシュプリームのあるラファイエット・ストリートの一本隣をはしるマルベリー・ストリートとケンマレ・ストリートの角にあります。シュプリームからは5分弱で行ける距離。
ほぼオリジナル商品で占められており、イメージとしては昔のサイラスが近いかなと。でもお値段がなかなかの曲者で、Tシャツ1枚$88くらいと意外に高額。僕的にはそこまで惹かれるものを感じず、何も購入することなく店を去りました。
ベストバイ、普通の電機屋さんですね。店内には日本でも見かけるものが多いですが、当然見かけたことがないものもあります。
印象的だったのは、ウェアラブルデバイスの種類が豊富だったこと。日本ではアップル・ウォッチくらいしか目立った商品はありませんが、こちらでは何種類も陳列されていたのが印象的でした。
ロウハーマンハッタンにあるセンチュリー21。不動産屋じゃなく、アパレル専門のディスカウント・ストアです。メイシーズのようにアメリカのブランドが中心になりますが圧倒的な品数を誇ります。
チェーン店なので様々な場所にありますが、ここロウアーマンハッタンの店舗は陳列も綺麗に仕分けされており、他の店舗と比べても見やすいと思います。この時期は特にですが、お客さんの数がものすごくフィティングは常に行列しています。
後は、ミッドタウンにあるメイシーズや既にご紹介した店のフォロー周りで最終日を終了、早速買ったものをご紹介しますね。
マスター&ダイナミックのヘッドフォン。買っちゃいました (笑)。
買って気づいたのですが箱とかiPhoneとつなげるためのコードとか、細部まで完璧に作り込まれているんですね。
しかももう一つ同じヘッドフォンがあれば、付属のケーブルでヘッドフォン同時を繋ぐことで音楽をシェアできると書いてあります。ヘッドフォン同士をコードで繋げるんですよ。「いるか?その機能」と一人突っ込んだのは、言うまでもありません(笑)。
そして、もう一つ購入しました。はい、こちら。
そう、まさかのオールデン(笑)。この旅で三足目です。
モデル名は40508H。あの「インディジョーンズ」でハリソンフォード演じるインディアナ・ジョーンズ博士が着用していたモデルですね。通称インディブーツ。色は他の二足同様にダーク・バーガンディ。
ソールは絶対にレザーソール希望なのですが、購入時店頭には40568Cというゴムソールのタイプしかありませんでした。
そこで店員の方に「これのレザーソールがあるか?」と尋ねると「お前、この前二足まとめて買っていったヤツだよな? また買うのかクレイジーだな。よし気に入った!特別に探してきてやる。サイズいくつだ? 」( =と言っていたと思う ) ということで、通常は2階のストックルームに在庫を見にいくところをレジの裏手にあるもう一つのストックに入っていきます。
しばらくすると、なにかメモが貼ってある箱を持ってきた。中からはお目当てのレザーソールのインディブーツがっ!履かせてくれている間にメモをチラ見すると、日付と明らかに人の名前が書いてある(笑)。
試し履きしてみるとサイズもピッタリ。ただこの一足は誰かの取り置きで、とりあえず試着的な意味合いで履かせてくれたのかな?と思って聞いてみると「気にするな。こいつが気にいったんなら、お前のもんだ!」とのこと(笑)。さすがアメリカ、大雑把!
取り置きをお願いしていた方、ゴメンなさい。僕が日本に連れて帰ることになってしまいました。大事にしますので、勘弁してください。
最終日は、以上の2つを買い付けて終了となりました。
EC関係者の誰よりも身を削って買っているという自負はあります (笑)
正直、安くはない代物ですし普段使っていないヘッドフォンや予定外となる三足目のオールデンを買うことについて多少の迷いはありました。僕だって人間、今後の支払いを考えると買うか買わないか悩むことがあります。
でも「やらずに悔やむより、やって悔やむ」という岬くんの名言や、「迷ったら欲しい証拠」というみんなの声が背中を後押ししてくれたような気がします。
なにより今は買って終わりではなく、こうして発信することもできる。オールデンのエピソードも人より買うことによって生まれたエピソード。逆にこれが接客テクニックで、取り置きと見せかけるメモがレジ裏に大量にストックされてたら、ものすごいショックですが (笑)。
でもどちらに転んでも、
・特別に取り置きを横流ししてくれた関係性を示すエピソード
・反対に取り置きと見せかける販売テクニック
という引き出しは増えました(笑)。人から聞いた話では熱を込めて話せないけど、自分で体験したエピソードは血肉となるので熱量をもって話すことができます。なにより仕事にも活かせる新しいアイディアは、いつもこうした体験をベースに生まれてきます。
不器用だけど、これが僕のやり方。評論家にはなりたくないので、そのためには自分で体験するしかない。だからこそ行くしかないし、買うしかない。そしてやっていくしかない。
以上で買い付けツアーの全日程が終了です。
いちおうお休みだったハズですが、睡眠時間は平均3時間。移動距離やブログの執筆時間を含めると、確実に仕事の日より稼働してました(笑)。でもこれが僕の休日の過ごし方。ビーチでのんびり疲れを癒やすタイプの人もいれば、こうして動き続けることで充電されるタイプもいるってことです(笑)。
「仕事もプライベートも関係なく、好きなことをしていれば苦じゃない」とは、まさに。今回の旅では、意識することなく公私混同できていたと思うし、EC関係者の誰よりも身を削って買っているという自負はあります(笑)。なぜなら服が大好きだから。
以下は、ブログ「隠居系男子」を運営する鳥井さんのツィートです。
ファッションとかと一緒で、お金がない時から身銭を切ってバンバン消費して失敗していかないと、何事もそのセンスって磨かれないんだよね。「必要な時に〜」とか「余裕が出てきたら〜」とか言ってたら、その本質って一生わからない。
— 鳥井 弘文 (@hirofumi21) 2016, 1月 2
まさにその通りだと思います。身を削って買ってない人がモノに潜むこだわりなんて分かるハズないし、生活必需品ではないファッションがマーケティングだけで売れていくとは到底思えない。だから僕は、これからも買い続けたいと思います。
とは言いつつもカードの請求きたら、少しだけ後悔するんだろうな……。オールデンが RAGTAG 行きにならないように、さぁ働こっと!
今回のツアーでの購入リスト | |
ALDEN 975 | $702 |
ALDEN 1339 | $699 |
converse キーホルダー | $24 |
converse チャックテーラー | $95 |
BROOKS BROTHERS RED FLEECE ニット | $100 |
John Masters Organics リップスティック | 非公表 |
ROUGH TRADE Tシャツ | $20 |
ROUGH TRADE パーカ | $35 |
ROUGH TRADE ピンバッジ | $4 |
The Warriors Tシャツ | $15 |
MASTER & DYNAMIC ヘッドフォン | $400 |
ALDEN 40508H | $724 |
合計 $2,818 |
栄光の20万超え。一万以下の商品を除いても、免税範囲を超えてしまいました (笑)。
さらに帰国後、成田から東京へ戻る際に途中の酒々井プレミアウム・アウトレットへふらり。
24,000円から15,000円に値下がりしていたニューバランスの1400を発見。思わず買ってしまいました(笑)。
おしまい。
野田 大介
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