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登場人物をスタイリング!? ファッション×漫画プロモーション

2015.02.05:事例紹介
登場人物をスタイリング!? ファッション×漫画プロモーション

こんにちは野田 (@KURUZE) です。

先日、プロモーション事例を調べているときに「シューティングゲームをしながら最新ファッションをチェック!北欧アパレルブランドの斬新なデジタル施策」という記事に目が止まりました。

記事を要約すると「スウェーデンのファッションブランドがゲームを通して新作を紹介する」というもので、具体的には「ゲームの主人公が身に着ける衣装を最新作の中から選ぶことができる」という内容でした。

これまでファッションのプロモーションメディアといえば、雑誌、WEB、TVが大半でしたが、確かにゲームという選択肢もありえそう。主人公が身につける衣装であれば、プレイ中ずっと画面に出てきます。しかもゲーム中に出てくるアイテム屋で、知っているブランドの服が販売されていたら買ってしまう人も多いと思います。主人公は自分の分身、好きな格好したいですよね(笑)。

問い合わせ殺到! 爆発的な反響を得た漫画への掲載事例

そしてもう1つ、有力なプロモーションメディアとなりそうなものが【 漫画 】です。まずは実際に私が体験した事例をご紹介します。

今から約10年前、まだまだ裏原宿ブームが冷めやまぬ中、私はMAD FOOT! というスニーカーブランドで働いていました。

その当時、月刊少年マガジンで連載していた「BECK」という漫画のファンだった私は、いつも通り最新号を購入して読んでいると登場人物の1人である天才ギタリストの竜介が、MASTERPIECEというブランドのTシャツを着ているのを発見しました。

当時、MAD FOOT!とMASTERPIECEは兄弟ブランドのような関係にあったこともあり、BECKファンだった私は勝手に大興奮! 嬉しさのあまり月刊少年マガジンの版元である講談社に、お礼の手紙とMAD FOOT!の最新スニーカーを一方的に送りつけました(笑)。

そして何日か経ち、会社へ出社すると机に1枚のFAXが。差出人はなんと、作者のハロルド作石先生!!!!

編集部の方がわざわざ本人へ届けてくれた様子で、A3用紙いっぱいに直筆メッセージをいただきました! しかも最後には、送ったスニーカーが次号に掲載される(!!)ということで、そのコマの切り抜きも。

実際、誌面に掲載されたシーンがこちら。
 beck

©ハロルド作石 BECK 20巻/ 講談社

人気絶頂の漫画に、どアップで掲載されたのですからインパクトは絶大。当然、反響はもの凄いものでした。

ですが、これはハロルド作石先生のご厚意によって実現した特別な事例であり、お互い狙った上でのプロモーション施策ではないので再現性はありません。

しかし憧れのモデルや芸能人が着用したアイテムに人気が集中するように、漫画やゲームの登場人物が着用するという付加価値は高いのではないでしょうか?

エア・ジョーダン6や1を履く桜木花道や、F.C.R.B.を着る日向小次郎のような「分かってるセレクト」は、物語に華を添え登場人物の魅力をより引き立てます。もちろんブランドとしても新しいファンを獲得できるチャンスが広がる。そんな双方にとってメリットのあるゲーム&漫画プロモーションが定着すれば、また1つ新たな可能性が広がるような気がしました。

例えばトム・ブラウンのスーツを着た島耕作とか、ルイスレザーで揃えた武装戦線など、想像しただけでニヤけてきませんか(笑)

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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