こんにちは。買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。
今年も12月となり1年の総決算という意味でも【 今年買ったもの】を数回に分けて振り返ってみたいと思います。まずは今年1番の大きな買い物である「車」のお買い物から学んだことをご紹介していきたいと思います。
機能も乗り心地も最悪。でも僕にとって唯一の価値を持つディフェンダー
こちらが今年納車された相棒「ランドローバーのディフェンダー110」です。007の最新作にも登場していたので、見たことある方も増えたはず。昨年の年末に在庫車を購入し、今年早々に納車されました。
この車、ディーゼルエンジンのため排ガス規制にひっかかるので正規ディーラーでは取り扱っていません。そのため並行輸入のショップで排ガス対応した車を購入する必要あります。
実はこれ、2代目のディフェンダー。その前は2006年式に乗っていました。この車がなかなかの曲者。まずマニュアルです。そしてクラッチが異常に重い。最初に乗ったときには左足が筋肉痛になりました ( =これマジです )。
そして暖房はオプション ( ! ) でなんとか付いていますが、暖かい風がでるまでに20分以上かかります。真冬はコート着て手袋して運転していました( =これもマジです )。
遮音性なんてないに等しく、高速に乗ると音楽なんて当然聞こえません。クッショニングもなかなかのもので、地面の凹凸もばっちり体感することができますし、ノーマルでは座席がリクライニングもしません(笑)。
え!? 良いとこないって? いやいや、あるんですよ。それがこのデザイン。
初代も2代目も見た目はほぼ同じなのですが、無骨なテイストが大好物の僕にとって、もうこの見た目がUSP (Unique Selling Proposition=独自の価値) 。ゲレンデでも、ランクルでも、ジムニーでもダメ。ここまで突き抜けられるともう替えが効きません。
しかし現実は残酷。家の引っ越しに伴い、家の前の駐車場に入らないので一旦手放すことになったのです。
不良少年の後にやってきたのは、色白で小柄な超優等生
変わりに購入した相棒は、POLO GTIの白。コンパクトでキビキビ走る超優等生。燃費も良いし、乗り心地も最高。ギアの継ぎ目をなくすDSGなんて感動モノ。当然、家の駐車場にもラクラク駐車できます。もうすべてが対極。やっぱ最初は新しい車だし楽しい。何より便利。でも数ヶ月もすると、あることに気付きます。
【 運転が楽しくない! 】
走りを楽しみたい人には、絶対に魅力的な車だと思います。でも僕は走りに喜びを求めるタイプではない。機能美より、とにかく見た目。人と違うという部分に価値を見いだす人間です。
1回楽しくないと思ってしまうと、もう運転が作業なんですね。目的地まで運んでくれるけれど、それ以上でもそれ以下でもない。高速道路で音楽も聴ける、隣の人と会話もできる、それなのに自分の中で運転が作業のままで喜びを見いだせなくなっていました。
そんな折に届いたディフェンダー生産中止の一報。もう答えは明白でした。家の近くに駐車場を借りて、今回も全く同じディフェンダー110のSAS仕様 (=イギリスの特殊部隊) をオーダー。晴れてディフェンダーのオーナーに返り咲くことができました。
大幅な成長を遂げて帰ってきた NEWディフェンダー
購入したのは最終年モデルのディフェンダー110。見た目はボンネットの膨らみがついたくらい (これマイナスポイント) で、ほぼ変わらないのですがインテリアが劇的に変化。暖房効く効く!ヒートシーターまで付いている。クラッチも軽くなり、音も揺れもある程度、改善されています。
ディフェンダーテリア 必要最低限のものしか付いていない2006年モデルまでの内装
CLEVELAND 2007年移行は内装が普通の車と遜色のないくらいまで劇的に進化
フロントのロゴは、2007年からLANDROVER、
CLEVELAND
2014年モデルからはDEFENDERというバッジが付くのですが、
CLEVELAND
ディフェンダーの顔は絶対に2006年までの方がカッコ良いので、昔の顔に変更。
それでもリクライニングは改造しないといけなかったり、2列めのシートの窓はパワーウィンドウじゃなかったり、昔の悪さの片鱗は残っており、お世辞にも快適とはいえない。でも、やっぱ圧倒的に運転していて楽しいんですよ!
それはデザインという僕が1番重要視する価値を満たしてくれる存在だから。本当に長所はそれだけだと思う。
でも1点突破して突き抜けると、他の短所は長所を引き立てる愛すべきポイントに早変わりする。そんなことを学んだ気がします。僕もコイツのような存在になりたい。そんな憧れすら少し抱きます(笑)。
コーションプレートとユニオンジャックがポイントのリア。1番好きなポイントです
こだわりのない人間が、クライアントのこだわりを「伝える」ことはできない!
ちゃんと走って目的地まで辿り着くことだけを求めるなら車なんて何でも良い。でもそれは「時間が分かる」という理由で時計を買うようなもの。そんなの絶対につまらない。どうせ時計を買うなら身につけるだけで自信が沸いてくる、そんな時計を身につけたい。
車だって同じ。楽しむ場所への移動手段ではなく、どうせだったら移動そのものまで楽しみたい。それには快適さでも走りでもなく「無骨なデザイン」が僕には必要だっただけ。
でも僕はファッションを生業にしている人間です。だからデザインが選択基準の最上位にくるのは当然だと思いますし、自分が使うものにすらこだわれない人間が、クライアントのこだわりや魅力をクライアントのお客様に「伝える」ことは絶対にできない!って思っています。前のBLOGで書きましたが、口先だけでは言ってるだけでは伝わらないということは十分に学ばせてもらった。
アパレル関係者ならこの感覚を分かってもらえると思いますが、そういうファッション独特の共通言語を「分かっている人」か「分かってない人」かっていうのは、打ち合わせの際に一目見たら分かります。これ本当。
別に良いモノを持ってれば、そういう雰囲気を出せるというわけでもない。でも確実に言えることは、ファッションECを作成・運営していく上で何よりも必要なのはこの共通言語を持っているか・いないかだと思います。
マーケティングやECの知識だけでもダメ。ファッションの知識だけでもダメ。その両方の知識と感覚を持ち合わせていなければ、良いファッションECサイトができるハズがない。だってお客様に想いやこだわり、そしてその商品を使うことによって得れる体験は通ってきた人間でなければ「伝える」ことなんてできないんですから。
マーケティング知識は効率的に伝えるための手段であって、そもそも伝えるべき魅力や体験を語れなければ薄っぺらなただの説明を多くの人にしてるだけ。ただのノイズです。
このディフェンダーに乗っているかぎりは、その真理と向き合うことができるし、もっともっと体験を重ねることの必要性を感じさせてくれる。本当に良い買い物ができたと思います。
さぁBLOG書き終えたところで、この車に似合いそうな WtapsとGB SKINSのライダース 買いに行こっと!
野田 大介
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