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ファストファッション通販・プチプラECから学ぶ商品画像の重要性

2014.12.18:ノウハウ
ファストファッション通販・プチプラECから学ぶ商品画像の重要性

昼も夜も絶好調! ファストファッション通販から見習うべき商品の魅せ方

こんにちは野田 (@KURUZE) です。

先日ネットニュースを見ていると、こんな記事を発見しました。以下、その記事からの一部転用です。

Dazzy ドレス伸び売上高30億円に、今後はアウトバウンド強化

キャバクラ嬢向けのドレスなどを扱う通販サイトを運営するDazzyの業績が好調だ。2014年6月期の売上高は、前期比約50%増の30億6000万円。主力のドレスが売り上げを大きく伸ばしたほか、化粧品が好調に推移。今後はアウトバウンドに力を入れることなどで、リピート購入の促進を図る。15年6月期の売上高は、前期比47%増の45億円を見込んでいる。

引用 – 通販新聞 2014年12月11日


この記事にある通りDazzy STOREとは、キャバクラ嬢向けのドレスやシューズ、カラコンや下着などを扱うECサイトで売上高なんと30億円! さらに来期は1.5倍近い売上を見込んでいるという飛ぶ鳥を落とす勢いのECサイトです。ドレスで3,980円~6,900円、下着にいたっては上下セットで2,000円以下の商品が中心価格帯の俗に言う「プチプラEC」の1つになります。

このプチプラEC、一部店舗で苦戦は見られたものの、今年は下記のようなニュースもあるように昼のブランドも夜のブランドも全体的には好調に推移している模様。

好調の要因として、やはり価格という部分は大きいでしょう。だからといって「値段が安いから売れている」という理由だけで片づけてしまうのは早計、見習うべき点は多いと思います。

特に【商品の魅せ方】は、多くのブランドが参考にすべきポイントだと思いますので、ご紹介していきたいと思います。
 

【見せ方】ではなく【魅せ方】で勝負! 雰囲気勝負の商品画像

mannequin

一般的な商品詳細ページにある画像は「フィティングモデルさんが白バックで撮影した写真」というのが定番だと思います。前・横・バック、そしてディテールと、しっかりと【商品を見せる】部分に重点が置かれます。

しかし値段の制約上、どうしても商品の品質では劣ってしまうプチプラ・ブランドの多くは【商品を見せる】だけでは、勝負にならないことを知っています。ではどうしているのかというと【雰囲気で魅せる】ことに重点を置きます。

具体的には

  • 「人気モデルが着た写真」を使って、その人が持つ付加価値を一緒に提案する手法
  • お客様が実際に着用したシーンを想像できるように、ロケ撮で「シーンを感じさせる写真」を用意する手法
  • 「雰囲気としてカワイイ」写真を多用するという、韓国系ECが持ち込んだ手法


があります。これらの手法を全て取り入れているfifthさんを例に解説していきたいと思います。

まずモデルさんですが、紗栄子さん、吉川ひなのさん、マギーさんをはじめ、BLENDAモデルの吉田夏海さん、JELLYモデルの坂本礼美さんなど、ファッション誌顔負けの豪華メンバーが揃います。さらにカタログページなどの特集ページだけならまだしも、商品詳細ページにも後者の3名は登場します。

そして商品詳細ページをご覧いただくと、韓国系ECさながらの画像の多さが目に飛び込んできます。それはロケであったり、スタジオ撮影でもトップスの商品ページなのに顔や靴のアップの写真があったり(笑)。

ここは細かいことにこだわらず、雰囲気としてカワイイ・オシャレであることが重要視されていることが分かります。その根底には【 商品を忠実に見せることではなく、商品を魅力的に見せること 】。つまり【見せ方】ではなく【魅せ方】にこだわる、という考え方があるのではないでしょうか?

多くのブランドに対してお客様が感じる魅力は、機能面ではなく感情面

マーケティング業界に「ドリルを売るなら穴を売れ」という有名な言葉があります。商品やサービスを買う人は、商品が欲しいのではなく、その商品で得ることができる価値を求めているのであり、商品やサービスはその価値を実現する手段に過ぎないという例えです。

お客様は洋服自体ではなく、それを着ることによって得られる特別な体験に価値を見いだします。例えば、トレンド商品や高級品を身につけることによって得られる安心感や自信、友人から「その服カワイイね」と言われるような体験です。

保温性や速乾性など、機能がウリの商品は【商品を見せる】という手法でもお客様は魅力を感じてくれます。しかし多くのアパレルブランドが持つ魅力は機能ではなく、着たときに得られる「安心感」や「充実感」「なりたい自分に近づける」というような感情面にあります。

このような感情面に訴えかけるには【商品を魅せる】ことが効果的。だからこそ【商品を見せる】という従来の手法から、【商品を魅せる】という目線で商品画像にこだわってみてはいかがでしょうか?

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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