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プレスの本業は「伝える」こと!制作や告知に終始していませんか?

2016.02.01:事例紹介
プレスの本業は「伝える」こと!制作や告知に終始していませんか?

どうも!買い物中毒のファション通販アドバイザーの野田(@KURUZE)です。お買い物してますか?

先日、ちょっと嬉しい出来事があったのご紹介。 

ある日、Facebookに流れてきたこんな投稿

 


シェアしたのは元同僚のリナ。今はSHERYLというウェブメディアでライターをしているのですが、そのリナがお互いの古巣であるDURASというブランドの記事をアップしたという投稿です。

内容を見ると、ダレノガレ明美さんを起用したというニュース性、スタイリングを手がかりにその中から注目のアイテムをピックアップして、小物を使ったアレンジテクも紹介。オフショットも織り交ぜて色んな角度から魅力を紹介している。

これを見てちょっとビックリしました。彼女のインスタを見ていただければ、コンテンツ制作の素養があるのは一目瞭然なのですが、文章や構成という部分でもその片鱗が磨かれている。

rina.png
彼女の世界観が出まくったインスタの投稿

DURAS在籍時、本社に上がってきたときはゴリゴリのギャルでしたが(笑)、環境が変わったこともあり今やこんなに立派なコンテンツを作成するスキルを身につけている。なんか分からないけど嬉しかった出来事。

そして、この記事見てますます確信したのが、今後ブランドのプレスに求められるスキルは「コンテンツ作成力」になるということ。「フェア開催します!」「新作出ます!」「カタログ配布します!」これじゃただの伝書鳩。

代理店だってそれをコンテンツに変えるスキルはないし、仮にコンテンツに変えられたとしてもそれは自分たちの賞レースにエントリーするための材料として本質でない部分のみフィチャーされる。そんなこんなで出稿しても、当然反応もなければその効果も分からない。

どんどん宣伝の費用対効果が落ちていく今、自社メディアで発信をしていくしか生き残る術はありません。となると発信の担い手となるプレスの人がそれを気づくしかない。

多くのプレスさんって僕、制作になってるって思うんです。例えば、スタイリング組んでカタログ作って配布して、ウェブ更新してSNSで「更新しました〜」って。でも観る人にとっては「で?」という内容の場合がほとんど。

これって作ることが一つのゴールになっていて、その先の「どう伝えていくか?」にまったくスポットが当たっていない。考えているのはカタログの中身が中心。肝心の「どう伝えるか?」というプレスの本業においては、何の疑いもなく前回通りが既定路線。

あちゃちゃ(涙)。一つだけ言わせてください。

できてから、それをどう伝えていくか。それがプレスの本業ですよ!

ってこと。

リナの事例でいうと、会社が変わって服の生産からウェブメディアに籍を移したことで、その素養が花開きつつあるのだと思います。でも今後は自社のメディアで発信を続けていかなくてはいけない以上、中にいながらにしてこのスキルを身につけるしかない。

でもこれって意外と簡単なんですよ。「宣伝になってないかな?」これを意識するだけでいい。その目線で今までのSNSの投稿やカタログといった販促物を見直してみると良いと思います。ほぼすべて宣伝しかしてないんじゃないかな? だから効果ないんですよ。

このブログ読んでくれているのも宣伝じゃないからでしょ? ここで僕が「ウチのサービスはこうでして、お値段はこれくらいです」って、いつも書いてたら誰も読んでくれません。

それなのにあなたの会社の販促物だけは読んで購入までしてくれると思っているのであれば、それはとんでもない誤解をしていると思います。

プレスの方が本来すべきことは、制作でもなければただの告知でもない。ファンの方にどう自社の「魅力を伝えてくいくか?」です。決して「自社の商品がいくら?」ではありません。

もし「自社の商品がいくら?」という宣伝や告知しかしていないようであれば、厳しいようですがあなたの価値はないに等しい。だってカタログやウェブ見れば載ってるんだから。よくある何年後になくなる仕事の筆頭ですよ(笑)。

でもね、機械に告知はできても魅力を伝えることはできないって思うんです。だから今すぐ考え方を変えて、自社の「モノ」を「告知」するのはやめて自社の魅力、具体的には自社の「モノ」を使って得られる「体験」を伝えると良いんじゃないかなって思います。

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野田 大介

野田 大介

株式会社ファナティック代表取締役
月刊誌Ollie magazineの編集者からキャリアをスタート。その後は、フリーライターとしてhoneyee.comやLightningなどでの執筆、複数のアパレル企業で商品企画、生産管理、店舗/卸営業、通販業務を歴任。現場の最前線で培った通販の運用実積に加え、メディア業界で培ったコンテンツ・マネージメント力、そして長年のアパレル経験と、アパレル通販を運営する上で必要な知識と現場経験の両面を網羅。趣味、というか生きがいは「買い物」

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