下のグラフは通販やSNSなど、デジタルメディアを通じて認知した商品・サービスを求めて実店舗へ訪れた際の購入状況です。
いずれの国においても商品・サービスごとに多少の差はあるものの、全体で見ると性別や年代に関係なく目的の商品・サービスの購入率は高い結果となっています。
今やデジタルメディアの普及で、お客様はある程度目的を持った上でご来店くださいます。その目的を実現し最高のサービスをお届けする上で、どちらかでは不十分で通販店舗と実店舗が持つ互いの良いところを補完し合う必要があると考えております。最終的な購入場所は、お客様に選んでいただけば良いのです。
通販の市場規模は、2012年度の統計で9兆5,130億円
(対前年比112.5%)となり堅調に成長しています。
一方、小売・サービス業全体の売上に占めるネット通販の売上比率で見ると、3.1%となります。
これまでは実店舗で培ってきたノウハウを通販店舗に持ち込むことが主流でしたが、近年、通販では様々な部分でシステム化されており、インフラや概念の発展は実店舗を凌ぐ勢いです。
そのため、これからは通販店舗で培ったノウハウを実店舗に応用させていくことも重要な取り組みの1つになります。そうすることで、いまだに9割以上の売上を占める実店舗において、今まで以上のサービス提供と他社との差別化が可能となり、実店舗の売上拡大に寄与すると考えられます。
通常、通販の改善サービスを提供する場合、アクセス解析や画面設計、ソリューション提案などを行い、売上向上と効率化を目指します。
しかし私たちは、それだけでは不十分だと考えます。
なぜなら、例えば元々のクライアント様が持つ力が100で、改善前の通販店舗では50しかその力が発揮できていないとします。そこにサイト改善や最適化を図ることで、その通販店舗が持つ力は100に近づいていくでしょう。しかし通販店舗を改善するだけでは100を超えることはありません。ここが問題だと考えます。
お客様との接点になるのは通販だけではありません。接点となる全てのチャネルで顧客体験を重視してサービスをブラッシュアップすることで、新たなファンが生まれ100だった力が150にも200にもなるかもしれません。
私たちが目指すのはクライアント様の持つ力を100以上に底上げすることです。そうすることで、本当の意味での売上拡大を図ることができると考えます。